変りばえのしない「公認会計士試験合格者」日記

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zoom RSS 巨額粉飾決算

<<   作成日時 : 2015/07/05 03:08   >>

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東芝の巨額粉飾決算が明らかになりましたが、その後の調査により、過去に遡って不正の累積が1500億円に達する模様とのこと。

過去の決算の修正が間に合わず決算報告ができなくて大変なことになっているとは思っていましたが(それだけで十分に異常ですけど)、ここまで金額が大きくなると、経営者が引責辞任するレベルまで炎上してるな、という感じです。

報道の情報によりますと、不正の中身は、「工事進行基準」の適用場面で利益を多く見せかける操作を行っていた、とか、部品を下請け業者に渡す際に上乗せする利益の処理に問題があった、などとされております。

具体的な話はわかりませんが、この「工事進行基準」というのは取扱注意な会計基準です。

文字通り、工事の進行(進捗)の具合に合わせて工事収益を認識する収益認識基準で、厳密に適用すれば実態に即した損益計算が可能になるものです。そのため、わが国でも従来から一般に公正妥当と認められる企業会計の基準の一部を構成するものとして適用が認められてきました。

しかし、工事進行基準は工事の進捗率や収益率の算定に経営者の見積もりや判断が介入しやすいという欠点があります。見積もりや判断を伴う会計処理では宿命的なものなのですが、絶対的な正解の数値が得られにくく、利益操作を目的に悪用されやすいのです。

東芝では、半導体事業で長年にわたってこの工事進行基準を利用して利益を意図的に実態よりも多く見せかける粉飾を行っていた可能性が高くなっており、その後それ以外のほとんどの主要部門でも不正が疑われる事象が見つかっているようです。

経営者が辞めて済む問題でもないでしょうが、引責辞任でもしないと消火できないレベルまで炎上していると感じました。

ところで、私は今回の報道が事実だとすれば、我々会計士の業界にとっても思いっきり「激震」が走ったと認識しています。

まだマスコミではあまり話題になっていませんが、東芝の監査を行っていた監査法人は、かつてオリンパスの不正会計でも金融庁の処分を喰らっているのです。そして、その法人は私の古巣の法人です。

会社が不正の事実やそれを匂わすような事実をひた隠しにすれば、きちんと監査を行っていたとしても粉飾が発見できないことはありますし、そういう場合は監査人の責任問題にならないケースも有り得ますから、まだ何とも言えませんが、直感的には「やってしまった」感ありです。

上記のように工事進行基準は取扱注意だということくらいは監査側も十分に承知しているはずです。であれば、それだけ慎重な手続きが求められるのであって、それを怠っていたと認定されれば、きちんと監査を行っていなかったと判断されるのですからアウトです。

旧カネボウの不正事件の時は影響額2000億円で、発覚後会社が破綻しただけでなく、その勢いで監査を担当していた監査法人が解散に追い込まれました。今回は今のところ1500億円ということです。1500億円誤魔化しても赤字には転落しないそうですから旧カネボウとは事情は違いますが、金額的なインパクトからして、イヤな予感がしなくもないです。

厳しすぎる営業ノルマを課していると、この手の粉飾が横行しやすくなります。どうやら東芝もそんな社風だったようです。
監査人には、そのような社風をも踏まえて不正の兆候や可能性を意識した監査が求められているということですが、経営者も、従業員に出来っこない注文を付けすぎると不正リスク→倒産リスクは急上昇するという意識を持たないと、急成長のはずが突然会社が潰れる事態が待っていないとも限りませんから、注意が必要ですな。
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